2006/06/27
死刑廃止法成立
 アロヨ大統領は24日、死刑制度を廃止して死刑囚を終身刑に減刑する法案に署名、同法(共和国法第9346号)が成立した。
 死刑執行に反対する大統領の政策は、カトリック教会から幅広く支持されていたが、犯罪防止グループは死刑廃止を非難していた。大統領は26日からの欧州歴訪でバチカンを訪れ、ローマ法王と面会する予定で、歴訪前の法案成立を目指していた。

 フィリピンは二月革命後の87年に死刑を廃止したが、その後復活、今回の再度の廃止により東南アジアではカンボジア、東ティモールに次いで3番目の死刑廃止国となった。
 2001年1月に発足したアロヨ政権下では執行例がない。
これで、約1000人の死刑囚が執行を免れるらしい。
この死刑囚の中に日本人も数人含まれるという話を聞いたことがある。

日本では最近、こんなニュースが報道されて騒がれている。被害者の家族が加害者に対して、無期懲役判決を破棄し、死刑を求め続けていると...。

なかなか難しい問題だ。
というか、未来永劫続く問題なのかもしれない。

被害者の気持ちを考えれば、死刑を望むのも理解できる。でも、人権や冤罪の可能性などもあり、死刑廃止論があるのも事実だ。国によって制度はまちまちで、イスラム圏の国々は死刑存置に積極的だと言われる。


ちなみに、キリスト教会(フィリピンでは、国民の約85%がカトリックである)は、死刑は犯罪を抑止しないとして反対している。そんな中、今回のアロヨ大統領の死刑廃止の施策を成立させ、死刑囚を終身刑に減刑したのは、「人気低迷の大統領が死刑制度に反対するキリスト教会の支持を得るための策略」などと批判もされているらしい。

本文によると、1987年に一度は廃止をし、その後復活させ、そして今年ふたたび廃止となったようだ。これだけ紆余曲折を経るということは、それだけ難しい問題なんだろうと思う。この繰り返しに、どんな思惑が含まれているのだろうか。日本でも度々論争になる「死刑廃止」、今後日本ががどのような方向に動いていくのか注目される。

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| ニュース | 2006/06/27 11:59 PM | comments (3) | trackback (3) |
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