派遣前訓練71日目
2004/03/18
6:10 起床今日は語学の課業はなし。 午前中の自習時間の後、特別行事オリエンテーションが体育館で行われた。 これは来週23日に行われる「皇太子殿下/同妃殿下ご接見」の説明とリハーサルである。前日の夜から東京に入れるということで、今からちょっとした楽しみである。 リハーサルは真剣そのもの。並ぶ順番から、その他細かい留意事項を聞いた。東宮御所内に入ること、そして皇太子と会うことができるというのは、普通に生活していては、まず有り得ないこと。多分、一生を通してもこれっきりではないかと思う。 午後は、「青遺海の会(あおいうみのかい)」からのお話があった。 「青遺海」の“遺”の字が示す通り、これは現地で殉職した青年海外協力隊員を子に持つ遺族らが集まった会である。交通事故、病気、犯罪など理由は様々。毎年数人の隊員が亡くなっており、その命の大切さ、待っている家族の気持ちを候補生に伝えるという講義であった。 青遺海の会・会長の息子は、協力隊の歴史では最悪の交通事故(6隊員死亡・4隊員重傷)に巻き込まれケニアで亡くなったとのこと。第一報を聞いた時のこと、アフリカまで辿り着くまでのこと、アフリカでの葬儀のこと、いかに息子が素晴らしい仲間に囲まれていたかということ・・・などとても悲しい話だった。多くの候補生がその講義に涙を流していた。 青遺海の会会員はこれ以上要らない、必ず2年後に生きて帰ってきてください、という言葉が強く頭に残っている。 |