天災について一考
2004/10/27
ここのところ、日本では台風・地震と災害続きのようだ。
正に天変地異。 テレビがないため、映像がまったく見られないが、ウェブサイトや友人からのメールで少しは状況が分かる。特に先週末起きた新潟の大震災は、震度6クラスの自身が何度も続いたらしく、あまりに突然な知らせに驚いた。 しかも、この新潟の震災を知ったのは、土日明けの月曜日の朝。何もしなくても情報が氾濫している日本とは異なり、自分から取りに行かないと何一つ伝わってこない。新潟には学生時代から親しくしている友人が2人おり、そのうちの一人からのメールを読んで初めて知った...。震源地からは近くはないため、被害はそれほどないようだが、ライフラインが寸断された地域や多数の死傷者が出たとのこと。 同僚がフィリピンの現地テレビでも、新潟の震災のニュースが放映されたようだ。一人の同僚がこんなことを言っていた。「日本は便利になり過ぎてしまったから、ライフラインが失われくらいで騒ぐんじゃないのか。電気・ガス・水道、フィリピンではこれらがない地域はたくさんあるよ。なくて当たり前の生活をしていれば、騒ぐことはないじゃないか。」こういう時は、何て言い返せばいいのかねぇ。 今、これらの知らせを遠くフィリピンから聞いている。 テレビや新聞での情報がない分、どうしても他人事に思えてしまう。ふと、「もし自分の地元が被害に遭ったら、どうするべきか・・・」、ということを考えてみた。 帰国しても何もできないと思うし、任地での仕事もある。自分は帰らないと思う。半年経ってようやく活動が軌道に乗ってこようかというこの時期に、長期間任国を離れちゃいけない気がするし、それが得策じゃないとも思う。隊員の中には、おそらく何もできなくても意の一番に帰国するという人もいるだろう。阪神大震災の時はそういった隊員が多数いたと聞いた。そりゃ、家族のことが心配なのは当たり前だけれど、今の率直な意見は上記の通りである。 最後に、被害に遭われた方のご冥福をお祈りします。 |