日本式花火
2005/01/17
今日は「Sinulog Holiday」で学校と一部の企業は休み。
祭りの翌日が休日というのも、フィリピンならではである。 ただし、うちの配属先は省庁のため、仕事はあった。 話は変わって、昨日のSinulog。 昨日も書いたが、昨晩の花火大会は25周年を記念して、セブ(正確にはDanao city)にある日本企業・ミツミがスポンサーとなり、日本から花火師を呼び寄せて、盛大に行われた。 「日本の花火は世界一!」 と、言われるが、まさにそれを感じた夜であった。 日本だと夏になれば花火大会が全国津々浦々開催され、よく東京ウォーカーなんぞ買って、花火大会に行く計画を立てていたものだ。規模や迫力に違いはあれど、それらの技術が当たり前と思っていた。毎年新しく開発される花火のある意味競い合いは芸術で美しい。フィリピンの花火しかしらないフィリピン人が、世界に誇れる日本の花火を見たらどうなるか...。 開始1時間前に芝生のスペースを確保し、皆で横になっていたら寝てしまった...。開始時刻が過ぎても一向に始まる気配がなく、30分後くらいに日本人のどこかのお偉いさん(だろう)が舞台に登場し、何と日本語で演説を始めた。通訳を介しての演説(講話?)だから、これが長い。しかも日本の何かの行事のように挨拶がとてもフォーマル。ここは、セブ。今日は、Sinulog。あんたの言葉なんか誰も待ってない、早く始めないと暴動が起きると、と心の中で叫んでいた。周りのフィリピン人も、クソ長い演説に「Arigato-! Go away!」なんて言葉が出る始末。 そして、ようやく200万ペソをかけたと言われる花火が開始された。 周りのフィリピン人達の感動・歓声はすごかった。初めて見るくらい大きな直径を描く花火に絶叫、円以外の星形・花形・にこちゃんマーク形の花火に驚嘆、それ以外にも言葉では説明できないような細工がしてある花火(言っておくが日本では普通に見られる)に大興奮であった。約1600発、45分の花火のショーだった。 もちろん自分も花火に感動して日本の夏を思い出したりしていたが、フィリピン人達が日本からやって来た花火を見て感動し、幸せそうな顔をしていたのが印象的だった。 来年もまた見られるのだろうか。 [写真:セブに夜空に打ち上がる花火] |