無料歯科治療ボランティア
2005/02/10
今日から2日間、神奈川海外ボランティア歯科医療団(KADVO:Kanagawa Alliance of Dental Volunteers Overseas)という歯科医団体のボランティア活動があり、オフィスを休んでお手伝いをする。
この、KADVOは、今回で22回目、つまり22年間もセブの貧困地域を中心に無料歯科治療や虫歯予防指導を行っており、日本から多くの歯医者・歯科技工士・歯科衛生士さんが来る。今回も総勢50名近い歯医者さん達が日本からセブに来ていた。フィリピン人歯医者さんも含めて80名近い体制であった。 JICAとは一切関係ないのだが、数年前からセブ近辺の隊員がお手伝いしているらしい。初日の今日は4人の隊員が参加し、通訳や誘導、その他何でもサポートすることになった。自分の役割は機具の消毒と、それらの運搬。 朝から夕方まで立ちっぱなしで、動きっぱなしでとても疲れたが、周りを見ているとそんなことは言ってられない。何せ、歯医者さん達も扇風機が1つしかない暑い教室(会場は小学校)で、充填や抜歯をしているのだ。それを一日中…。よほどの集中力がないとできないだろう。消毒をし終えた器具類を充填室や抜歯室に運ぶのだが、抜歯する子が異常に多い。時間や機材の関係で一人1回の治療に限られていることもあると言うが、抜歯する程の虫歯を持った子がこんなにも沢山いることに驚いた。確かに、歯医者に通院するには高い治療費が必要と言うし、こういう貧困地域の子たちは虫歯になっても放置するしかないんだろう。周辺の大人達ももちろん対象なのだが、ある歯医者さんが「おばちゃんの歯を1度で4本も抜いた」と聞いた時は唖然とした。永久歯を抜かないといけないほどの虫歯だったらしい。 昼休みと帰り際は子供と交流。 こんなにも頑張る歯医者さん達を見て、これこそ“ボランティア”だなぁと思った。我々協力隊がしている活動より、こういうことの方が必要なのかもしれない。そういう人達と関わりを持てて、こちらも楽しかったし勉強になった。 夜は総勢約100名夕食会。 タダで参加させてもらった。 明日も頑張ろう。 [写真(左):学校の教室で歯の治療する歯科医師ボランティア] [写真(右):抜歯させられる女の子] |