キャッサバ集団食中毒
2005/03/10
フィリピン中部のボホール島マビニで9日、イモを揚げて作ったキャッサバと呼ばれる菓子を食べた小学生少なくとも25人が死亡し、80人近くが病院に運ばれた。キャッサバ(カサバ)には毒性のあるシアン加工物(青酸)が含まれているらしい。キャッサバとはタピオカの原料であり、調理法によっては毒が残るらしく、今回はその調理法に問題があったようだ。それにしても、30名近い死者を出すとは大事件である。 小学校に売りに来たキャッサバ・ケーキを、児童たち何の警戒もなしに食べたのだろう。しかも、子供を亡くした親に責められ、自分が作ったキャッサバケーキが原因ではないことを証明するため残りのキャッサバケーキを食べた露天商も重体で危険な状態とのこと。 このニュースを見たときは、キャッサバって何だろう、おそらく食べたことないなぁと思っていたが、職場の人に聞いてみると「この前、ココに売りに来たキャッサバ・ケーキを一緒に食べたじゃん!」と言われた・・・。あぁ…、あれがキャッサバなのか。 食べ物を売るのに許可も免許も必要ない無法地帯のフィリピンでは、食中毒になるもならないも“運”だと思う。我々が食べたのはたまたま大丈夫だっただけど、今回ボホールで起きた集団食中毒もたまたま運が悪かったとしか言いようがない。 こんな事件が起きても、この国では、今でも普通にキャッサバが売られていることだろう。そして、多くの人がキャッサバを食していることだろう。 再来週、ボホールに行くことを計画している。 日本からのゲストと行く予定なので、気を付けないと。 |