映画と戦争
2005/08/16
夕方、同僚とその友人の5人で映画を見た。
『The Great Raid』という映画。 9月の全米公開よりも早くフィリピンで上映されている。 題名だけじゃ内容も分からず、同僚に聞くと歴史の話らしい。 どうも、ハリウッド映画にフィリピン人俳優が出演しているとのこと。 正直、皆で見なければ良かったです。 というより、フィリピン人と見る映画ではないです。 絶対にお薦めしません。 内容は、 太平洋戦争における、捕虜救出作戦を扱ったもの。 映画は当時の映像からスタート。 いきなり日本軍がフィリピン人とアメリカ軍を大量殺戮するところから始まる。 日本軍のアメリカ軍捕虜への目を覆いたくなるようなひどい仕打ち、そしてフィリピン人を奴隷のように扱い虐殺を繰り返す。日本軍の捕虜収容所から、捕虜にされたアメリカ軍を救出するために、アメリカ軍とフィリピン軍とが共同して作戦を練る。 最後は、日本軍は全滅し、アメリカ軍捕虜の救出に成功。 アメリカ軍が日本軍を倒して、日本の占領下にあったフィリピンを救うというストーリー。 途中で、抜け出したくなった。 いくら昔のこととはいえ、両隣にフィリピン人がいる状況で見る映画ではない。 実話なので、個人の勉強としては意味があったが、一人で観るべきだったと思う。 完全に、日本は悪役。アメリカがヒーロー。 おそらく、日本での上映は難しいのではないだろうか。 日本人としてはある一部分だけを映画にして日本が全て悪いように描かれた映画に対して胸くそ悪いとの、日本軍がフィリピン人を殺すシーンが多くあり申し訳ない気持ちの両方が交錯し、映画館を出る時はかなりブルーな気分になっていた。不条理な気がするが、日本人として謝らなければいけないような気持ちにもなっていた。 そうしたら、それを気に掛けてくれた同僚が「確かに戦争で日本人はフィリピン人をたくさん殺したけれど、それはもう過去のこと。今は日本人のことを嫌っている人はいないよ。」と言ってくれた。 何だか涙が出そうになった(泣かなかったけれど...)。 そして、これも何かの縁なのだろうか。 明日から、太平洋戦争におけるフィリピン一の激戦地と言われるレイテ島に行って来る。 |