違法ソフト撲滅運動
2005/09/20
フィリピンのソフト違法コピー率は72%で、世界ワースト4位らしい。
そんな海賊版や違法ソフトが氾濫しているフィリピン、最近身の回りが騒がしい。どうも、違法ソフトを撲滅させようという動きがあるとか、Microsoft社が政府機関・企業・大学にライセンスの有無をチェックしに来るとか、噂されていた。 これが本当なら一大事である。 これらの事情に詳しい科学技術省の地位の高い方に聞いてみると、NBI(National Bureau of Investigation)・PNP(フィリピン国家警察)・BSA(Business Software Alliance)がチームを組んで、違法ソフト利用有無の抜き打ち調査を行っているとのこと。それが、先週の金曜日と今週の月曜日にかけて行われたらしい。 あるコンピュータ技術隊員によると、この抜き打ち調査により、ある大学では100万ペソ以上の罰金が課せられたり、ある町のインターネットではパソコンが没収されて廃業させられたらしい。 これらの金やPCはどこに消えているのだろうか。 何のための撲滅運動なのだろうか。 ちなみに、先週金曜日にうちの配属先にも調査がやって来たらしい。 当然、既存のWindowsは100%が違法コピーでライセンス無し。自分が配属先から与えられているPCもライセンス無しのWindows XPとLinuxのドゥアルブートであるため、検査されたら即分かってしまう。先週はゲストが来ていたため休んでいたため、この騒ぎの渦中には居なかったのだが、何故か配属先の皆がこの日に「抜き打ち調査」が行われることを知っていた。さすが、政府機関の元だな、と変に感心。ってか、抜き打ちじゃないじゃん。それで何をしたかと言うと、Windowsだけしか入っていないPCはハードディスクを抜いて、それを倉庫に隠し、それらのPCは壊れたことにしたらしい。 ということは、オフィスにある8割が壊れたPCということになる。 でも、フィリピンならそんな状況も考えられないことはないか...。 結果は・・・パス! こんなんで切り抜けられるとは、本当に適当な調査だな。 自分のPCも勝手にハードディスクが抜かれていました。 そして、セーフ。 でも、これじゃいけないと思う。 同僚と話し合った結果、できる範囲のPCからWindowsを削除し、Linux一本化にしようと決まった。自分のPCも研修で使うPCもこれで違法ではなくなる。これまで、研修でWindowsを使うことがあったため、ドゥアルブートにしていることが多かった。なかなか全てのPCに手を加えることに腰があがらなかったのだが、今回がとても良い機会になると思う。 今日は、Windowsマシンからデータのバックアップを終えて終了。 明日から本格的に、全マシンにLinuxをインストールする予定。 そして、晴れて違法コピーから解放され、堂々と胸を張れる?! |