比全土に非常事態宣言
2006/02/24
Cebu Charter Dayのためセブは祝日。
今日から3連休となるのだが、隊員機関紙の原稿作成などやることがあるため、一日家で過ごそうと思っていた。昼頃に起きる予定でいた。 すると朝9時頃、JICA事務所から緊急連絡が入る。 「クーデター計画が発覚し(未遂で終わる)、非常事態宣言が発令される可能性がある。人の集まる所では行かず、マニラへの上京はしばらく避けるように」...と。最初、連絡を受けた時、てっきり「レイテ島で起きた地滑り」の件かと思った。でも、実際は違っていた。こんな時にクーデターを起こそうとするなんて、どうなっているんだ、この国は。 寝ぼけていたので、状況がよく掴めていなかったが、JICAから緊急連絡が入るということは、それだけ事態が深刻ということだ。そのまま起きて、インターネットで情報収集を開始した。 非常事態を宣言 国軍高官のクーデター計画で上記のように、昼過ぎにはフィリピン全土に「国家非常事態宣言」が発令された。 こんなことはフィリピンに赴任してから初めてのことである(2001年にアロヨ大統領が就任してからも初めてらしい)。「国家非常事態宣言」が発令されると、どうなるのか、正直よく分からない。とりあえずマニラ以外の地方都市ではそれほど緊迫した状況ではないのだが、マニラにいる隊員はJICAから外出禁止令が出て、マニラの小学校や高校は急遽休校になったそうだ。 明日はマルコス政権時の民衆蜂起「ピープル・パワー」から20年目の記念日である。節目が重なり、不測の事態も想定されるとして、国家非常事態宣言を発令したのだろう。海外安全情報にも載っており、せっかく観光客を呼び寄せるキャンペーンをやっているのに、今回の件はかなりのマイナス材料となろう。フィリピンペソも下落し続けているらしい。 最近のフィリピンは悪いことばかりが立て続けに起きている。 今日のクーデター計画は阻止できたと言うが、至るところでデモや集会が開かれていた。記念日にあたる明日の動向が気になる。いつ国家非常事態宣言が解除されるのだろうか。全土に発令された国家非常事態宣言だけに、例えマニラにいなくても不安になる。 マニラで警備にあたる国軍(ロイターより) 抗議行動を阻止するフィリピン警察部隊(EPAより) |