インタビュー
2006/03/02
最初に連絡を受けたのは2月の中旬だった。
協力隊への応募を検討しているUさん。実際の隊員が活動する現場を見たい、現役の隊員にインタビューをして様々なことを聞いてみたい、とのメールをもらった。 日本から近い協力隊派遣国、かつ英語圏の国、その隊員の中でホームページを公開しており連絡が取り易い隊員。ということで、自分と同期のM隊員に白羽の矢が立ったようだ。 そのために休暇を取り、フィリピンにやってくるという。 断る理由はなく、もちろん承諾した。でも、自分の活動の様子やインタビューの内容が、彼の協力隊に応募するか否かの判断材料の一つになるかもしれないことを考えると、ちょっとしたプレッシャーを感じた。 Uさんは、先にセブ島南のアルカンタラという小さな町に赴任してるM隊員を訪問した。町役場を見学し、M隊員のホームステイ先に宿泊したらしい。それだけのバイタリティがあれば、隊員としてやっていけると思う。 そして、インタビュー当日。 Ayala Centerで待ち合わせて、昼食後に配属先に向かった。 配属先を案内し、同僚達を紹介し、事前に準備していたと思われる数多の質問を受ける。協力隊として活動することは、世間一般が抱いている綺麗事やイメージ通りそのものではない。配属先の問題、JICAへの不満や愚痴など、正の面・負の面を含め全てを正直に語った。 Uさんは、日本ではSEとして働いており、協力隊への応募職種も「コンピュータ技術」や「PCインストラクター」が候補に入っていると言う。協力隊に参加すること・帰国後のことについて大きな不安を持っており、3年前の自分の姿とだぶった。自分も応募するまではUさんのように迷っており、しばらく誰にも相談できずに一人で悩んでいた。 どの隊員だって応募前に不安がなかった人はいないと思う。 "協力隊員になりたい"と思う気持ちは、大切にしてもらいたいと思う。 どれだけUさんのインタビューに貢献できたかは分からないが、今伝えるべきことは全て話した。少しでも役に立てばいいが...。それにしても、現役隊員達にインタビューをするためだけに、単身でフィリピンに乗り込むとは驚きである。 |