非常事態宣言解除
2006/03/03
比全土に発令された非常事態宣言が本日解除された。
比、非常事態宣言を解除 宣言から1週間ぶり1週間ぶりに非常事態宣言が解除。 しかし、マニラではなく地方都市にいるため、国内がそんなに緊迫した状況にあるという実感はあまりなかった。マニラでも数日間は学校が休校になったらしいが、人々の暮らしは普段通りだったらしい。フィリピンの、マニラの、さらにそこの一部だけが緊迫していたように思う。 一体、今回の非常事態宣言は何だったのだろう。 メディアを利用した単なる茶番だったのか。 アロヨ大統領はこの宣言によって、まだフィリピンの実権が自分にあることを強調し、政府が強行的手段を講じやすいようにしただけではないのか。実際に、非常事態を宣言すると、警察や軍は令状なしの逮捕や拘束・捜索を行うことができる。 フィリピン国民の政治に対する不信感に変わりはない。 2010年までが任期であるアロヨ大統領、きちんと任期を全うすることができるのだろうか。 結局、今回の一件で、政府が緊急に対応しなければいけない「レイテ島の地滑り」の捜索と復旧は二の次になっている。それより、もう過去の事件のように取り扱われている気もする。アロヨ大統領が現地を視察した際に、“全員を見つけるまで捜索活動は続ける”と宣言したらしいが、口だけで実行していないじゃん。 |