2006/07/10
今日配信された現地ニュースより。
住宅の3分の1がトイレなし
 フィリピンの家庭の3分の1にはトイレや適切な衛生設備がなく、病気発生率が高い原因になっていると語った。
 推定1,527万8,000世帯のうち560万世帯以上が衛生設備を持っていないというもので、10万人に722人の割合で病気に感染していると指摘、下痢が最も多い病気の1つになっている原因だと語った。
 02年の調査では、衛生的なトイレを利用しているのは人口の72.8%で、国連のミレニアム開発目標に定められた86.8%よりはるかに少ない。
トイレ事情。
何をもって、“トイレがある”とか“トイレがない”と判断しているのだろう。

人間の生理的現象であるのだから、どの家庭にも必ず「用を足す場所」は存在するはずである。
でも、それを一般的に呼ぶ“トイレ”となるのかが論点となるのであろうか。


ここから、汚い話になります(要注意!)。

フィリピンでは、中には土に穴を掘っただけのトイレもあったが、最も一般的なのは簡易便器(洋式トイレの便座がないバージョン)があって、横にバケツが置いてるパターンが多い。そのバケツには水が貯めてあり、桶が付いている。

便座やトイレットペーパーなんてのは、ちょっと高級な、外国人が出入りしそうなレストランやホテルでしか見掛けない。そして、トイレットペーパーがあるトイレでも、紙は流さずに、ゴミ箱に入れないといけない。水流が弱いため、紙が流れないのだ。


フィリピンの一般的なトイレ

使い方は簡単。
用を足し、桶で水を汲み取り、手で洗う。
いわゆる「手動ウォシュレット」・「人的ウォシュレット」みたいな感じだ。
紙がないのだから仕方ない。その後は、自然乾燥させる。

一番最初の時、本当に抵抗感があった...。
着ているTシャツを破って、トイレットペーパー代わりに使おうかと真剣に考えた。人生で初のことである、手で拭くなんて・・・。もちろん水を使うとはいえ、何だかいけない、人生の冒険をしている気になったもんだ。

それでも、やっぱり自分は日本人。
この手で拭く行為にはなかなか慣れなかったため、毎日外出する際には、トイレットペーパーを携帯していた。しかし、不測の事態というのは突然訪れ、手を使わざるを得ないことも多々あった。

さらに、フィリピン人と一緒に食事する時は、手で食べることを勧められる。
当然、手は洗うけど。
これで病気になる人も、冗談抜きで居る。


日本では、まずやらないであろう貴重な経験。


日本のトイレ事情はすごいし、素晴らしい。
(駅のトイレなど、中には汚いのもあるが)公衆トイレにはトイレットペーパーが常備されており、デパートやレストランには普通にウォシュレットが完備してある。帰国直後は、ウォシュレットが懐かしくて気持ちよくて、10分は離れられなかった。


そんなこんなで汚い話でした。
 (食事中の方、すみませんです)


興味がある方、日本でもできるので、ぜひ試してみてください。

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| ニュース | 2006/07/10 11:59 PM | comments (2) | trackback (0) |
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