ASEAN首脳会議延期
2006/12/09
国際会議までフィリピンタイム...。
昨年、決定し大いに盛り上がっていた12月11日からセブで予定されていたASEAN首脳会議や東アジアサミットなど一連の首脳会議を、突然すべて延期すると発表した。 ● The official site of 12th ASEAN SUMMIT: Cebu, Philippines 東南アジア諸国連合(ASEAN)議長国のフィリピン政府は8日、大型台風が同国中部・セブを襲う可能性が高いとして、9日以降、セブで安倍晋三首相らが出席して行われる予定だった東アジア首脳会議など、すべての国際会議を延期したと発表した。主要な国際会議が土壇場でキャンセルされるのは極めて異例。セブでは直前にテロ情報も流れており、関連を指摘する見方もある。既に安倍首相もフィリピン入りしていたらしい。 マニラで外相会議は予定通り行われるとのこと。 安倍首相とアロヨ大統領 ASEAN首脳会議や東アジアサミットがセブの開催地として決定し、アロヨ大統領はセブの、そしてフィリピンのイメージアップをはかり観光客の増加を目論んでいてみたいだが、前代未聞の直前に延期するという失態...。 報道では台風が直撃する可能性があることを原因としている。 先週、フィリピンでは台風で1,000人近い死亡者・行方不明者が出ているから、それを考慮した上で、安全策に出たのだろう。 でも、テロ情報が報道され、「セブでのテロ計画が最終段階にある」として渡航自粛を呼びかけていたことも、何らかの関連性があるのではないか。 また、現地では以下のような見解もある。 実はこのサミットの舞台となる会議場(コンベンションセンター)を建設していたのだが、結局、それが完成しなかった。未完成のまま、急遽、会場をマクタン島のシャングリラ・ホテル(セブ随一のリゾートホテル)に切り替えたらしい。 今年4月に着工し、ホスト国としての名誉をかけ、およそ10億円を投じたのだが、結局未完成のままだったらしい。 そんな時に、台風のために延期といういい訳が打ってつけだった?! 延期されて開催される1月までには完成させようということだったのか。 先月、ベトナムがAPEC首脳会議のホスト国となり、新設した国際会議場で大役をこなしたばかり。各地で頻発するイスラム過激派による爆弾テロなどの治安の不安、先週の台風による甚大な被害。フィリピンのイメージ回復の切り札となるはずだったのに、逆にマイナスのイメージだけを残す結果となってしまった感じだ。 |