フィリピン渡航より一年
2005/04/10
4月10日。
去年の今日、成田を出発し、マニラに到着した。 日本を出国し、フィリピンに渡航してちょうど1年が経った。 箱崎のT-CATに朝5:30に集合し、9:40のJAL便でマニラに到着した。成田からわずか5時間飛んだだけで、雰囲気が一変、別世界だった。桜満開の日本から、真夏の南国に本当に来てしまったと不思議な感じがしていた。期待・楽しみ・希望・不安、様々な感情が入り混ざっていた気がする。その日の日記では、こんなふうに綴っている。 1年が経過。 普通にいけば任期は残り1年。 フィリピンでの生活の半分が経ったことになる。 この1年間を振り返ることはしないが、やっぱり2年間という期間はあっという間だと思う。先輩隊員が自身の活動が軌道に乗り始めたのは1年半経った頃で、気付いたらもう帰国半年前になっていたと言っていた。これからと言うときに帰国を迎えるらしい。確かに自分もそうなりそうな気がしないでもない。それでも、隊員によってそれぞれ意見はあるだろうけれど、2年間という任期はちょうどいいのもしれない。制度上の問題であって誰が決めたのかは知らないが、青年海外協力隊という国際協力プログラムが40年間も続いている所を見ると、適切なのだろう。 ドラマ「ビーチボーイズ」にこんな台詞がある。 水泳はさ、折り返してからが勝負なんだよね、これからでしょ。その時“体験している夏”や“人生”を水泳に置き換えて表現した広海(反町隆史)の台詞。とても共感できる。何故だか知らないけれど、この言葉が頭に刻み込まれている。 任期の折り返し。 活動の折り返し。 フィリピンでの生活の折り返し。 「折り返してからが勝負」 「これからでしょ」 さて、JICAへ提出する「第3号隊員報告書」の期限が今日である。 まだ、ほとんど書いてない。後回しにしていて、気付いたら期限が来ていた。それでも、何の焦りも感じない自分がいる…半年前の報告書の時は少なからず焦っていたはずだ(その時も5日ほど提出が遅れた)。フィリピン社会にどっぷり浸かっていると、期限なんて設定しても守らないので、設定することすらあまり考えなくなってしう。いつも、「ヒナーイ・ヒナーイ ラン!(ゆっくりいこうよ!)」という環境の中で、徐々にフィリピン人化(退化?)しているのだろうか。 まぁ、今月中には提出しますよ。 もう、日本社会不適合者です...。 |