カオハガン島へ初上陸2
2005/05/01
カオハガン島へ初上陸1の続き。
マクタン島を出て30分、カオハガン島に上陸。 第一印象は、思ったより小さい。 島の大きさは東京ドームとほぼ同じらしい。 ボートは、宿泊できるロッジの目の前に到着した。 驚いたことに、宿泊施設と現地の島民の家が隣接している。フィリピン(東南アジア全般)のいわゆる“リゾート”と呼ばれる所では、こうはいかない。ホテルの宿泊客と現地の人々は完全に隔離される形となってしまう。 しかし、ここでは宿泊客が島民と一緒に生活することになる。 左は宿泊できるシンプルなロッジ。ここで昼寝させてもらった。 母屋に行き、崎山克彦氏と初対面。 イメージ通りの素朴で優しそうな方だった。 本を読んでおり憧れの存在だっただけに、感動した。 そして、ここには日本人スタッフも常駐している。男性と女性のスタッフが一人ずつおり、特に女性スタッフの方がセブアノ語が堪能で驚いた。しかも、崎山氏を含め2人のスタッフもAnitaの生徒であり、現在も週に一度セブシティまで授業を受けに行っているらしい。そう、ここに集まった日本人5人はAnitaの生徒繋がりになるのだ。 挨拶を済ませ、島を散策。 崎山氏も一緒に来てくれ、色々な所を案内してくれた。 島民の収入源となるように始めたと言う手縫いのパッチワーク制りの現場を訪れ、あとは小学校・村長の家・教会など島の中を回った。最初はとても小さいと感じていたカオハガン島だが、島民と挨拶しながらゆっくり歩いていると1時間は掛かる。 島内の村の様子。自由に回って島民と触れ合える。 現在、カオハガン島には90家族400人ほどの島民がいる。 この島でオーナーである崎山氏は島民と対等に同じ目線で接しておられる。「共存」をモットーにしていると言っておられた。言葉では簡単だし、多くの苦労があったのだろうが、これを実現しているところに敬意を表する。 昼食は、宿泊客2名も加わりいただく。 シーフードのフィリピン料理で、とても美味。 午後は、泳ごうと思ったのだが、軽く一人で島を散策して、スタッフが用意してくれたロッジで昼寝をした。ロッジがビーチ沿いに建っており、心地よい風が吹き抜けるため、暑さは感じない。1時間半ほど昼寝をし、午後4時過ぎにカオハガン島を後にした。 潮が引いた時には100m以上も続くと言う砂州 カオハガン島へやってくる観光客のほとんどが、島のオーナーである崎山氏の本や雑誌を読んで島の存在を知り、その魅力に惹かれて訪問して来るらしい。大々的に宣伝しているわけでもなく、大手旅行会社では一切ツアーは扱っていないと言う。 “リゾート”気分を味わいたい人は、ここは適切ではない。 ここには十分な電気や水がないのだから…。 でも、この「何もない豊かな島」で日本ではまず味わえないようなことが経験できる。ゆっくり流れる時間と美しい自然の中で、現地の島民と交流し、のんびり過ごす。これほど贅沢な時間の過ごし方はないと思う。きっと、カオハガン島にやってきた日本人は、カオハガン島に懐かしさを感じ、疲れを癒し、鋭気を養って帰国して行くのだろう。 正直、自分の今の生活がかなりゆったりしているため、すぐにでもまたカオハガン島に行こうという気にはなれない。行く気になれば家から1時間半もあれば島に辿り着けてしまうため、それほどの有り難みは感じない。贅沢な話だが…。 でも、もし日本の忙しい生活に戻ったら、間違いなく永住したくなるだろう。 ちなみに、カオハガン島へのツアーは、 こちらで手配できるそうです。 【参考】 |