同僚が日本に行く
2006/01/24
JICAが実施している青少年招聘事業(THE JAPAN-ASEAN YOUTH FRIENDSHIP PROGRAMME)に配属先の同僚であるRoseが参加する。
「情報通信技術」分野で推薦したところ、見事選考に合格し、日本行きが決定した。 もう来週にはマニラで4日間の研修を受けて、日本に旅立つ。 日本の滞在は23日間、大阪を中心とした研修プログラムのようだ。 Roseは、ボホール島出身の24歳の女の子。 大学でITを専攻し、成績が優秀なことから奨学生となり、配属先に就職した。働き始めて4年が経ち、能力の高く、信頼も厚い。そして何より明るく、いつも歌いながら仕事をしている(たまに踊っている)。 実は、Roseともう一人の同僚のどちらを推薦するか迷った。 でも、こうやって合格し、着々と日本に行く準備をしているのを見ていると嬉しい。 事前研修のマニラへ行くのでさえ初めてのRose。 日本の寒さがまったく想像できないらしい。 そりゃそうだ。フィリピンのしかもセブとボホールしかしらなければ、「冬」なんてテレビや映画の中だけの話だろう。自分も「日本を冬」がどれだけ寒いのか忘れかけているが、どうも今年は例年以上に寒いらしいので、ジャケット・マフラー・手袋・ブーツが必要だということを伝えておいた。でも、どれもここでは買うことが困難な代物ばかり。マニラにて、受講者全員で防寒具の買い物の時間があるらしい(費用はJICA負担だろう)。 そして、最近は日常の行動についてアドバイスするようになった。 一つ目は「日本人と会ったらお辞儀をすること、決して反対に顔を上げたり、眉だけを動かしてはいけない」こと。フィリピンでは普通の挨拶方法だが、日本人から見たら喧嘩を売られたような気になるかもしれない。 二つ目は「人前でのゲップは絶対に避ける」こと。 これは・・・フィリピン人は男女に関わらず平気でゲップをしてしまう。昼食後なんて、前後左右からゲップのオンパレードでこっちが気持ち悪くなるくらい。Roseも他に違わず、ゲップを連発する。しかも、それを押し殺そうなんて微塵も考えていない。日本では、特に女性が人前でするのは行儀の悪いことと教えておいた。 でも...「なぜ?」と聞かれてしまい、「そういう文化なんだ!」としか答えられなかった。 まだまだ何点も言いたいことはあるのだが、日本にて自身で感じ取ってもらおう。 日本への旅立ちまであと少し。 異文化体験の話を楽しみにしたい。 少しは自分の苦労も分かってくれるだろうか。 |