Geisha映画
2006/02/26
水曜日から上映されていた「Memoirs of a Geisha」、今日見てきた。
タイトルの通り、ある一人の芸者の回顧録。 分かり易い内容で、そして出演者の英語が聞き取りやすい(日本人には)。 でも、全編英語にすればいいのに、挨拶や「ありがとう」・「おかあさん」・「おねえさん」など妙な箇所で日本語が入ってくる。それなら、『ラストサムライ』のように台詞は日本語にして、英語の字幕を付けた方がよかったのではないか。 映画の中で出演者が「ありがとう」と言うと、周りのフィリピン人も「ありがとう」と反復するし、出演者が「こんばんわ」とか「もしもし」と言うと、また皆が連呼する館内が面白かった。 当然ながら日本人の出演者もいる。有名どころだと、渡辺謙・桃井かおり・工藤夕貴・役所広司。桃井かおりは、英語であの彼女の演技をするところがすごい。そうそう、相撲のシーンでは元力士の舞の海が相撲をとっていた。それにしても、主役を張る女優2人を中国人に持っていかれたのは何故なのだろう...。適切な日本人女優がいなかったのかな。もっとも、主演のチャン・ツィイーは、言われなければ日本人と思ってしまうほど素晴らしかったが。 日本では、「SAYURI」としてとうの昔に上映されていたようだ。タイトルを別に日本上映用に、わざわざ変更したらしい(副題として、「Memoirs of a Geisha」は残っていたようだが)。“芸者”という文言を敢えて外したかったのだろうか。 ハリウッド映画が描く「芸者」のストーリーとして、表現や演出の中で、これはいかがなものかと違和感を感じずにはいられない場面も若干あったが、海外でこうやって日本の伝統や文化が映画を通じて紹介されるというのは良いことだと思う。少なくとも映画を見ている人は、日本という国に多少なりとも興味を持つと思う。 ちなみに、この“ゲイシャ”。 セブアノ語では、「Gay siya.(ゲイ シヤ)」となり、意味は「He is gay.」となる。 つまり、“芸者”という言葉はここセブでは、“あいつはオカマちゃんだ!”となってしまう。 “芸者って、女の格好しているけど、本当は男が女装してるんでしょ?” この映画が話題に挙がってから、一体何度この類の説明をしたことか。 芸者のゲイは、“gay”の方ではなく、“versatile”という意味だと...。 でも、いい加減この説明にも飽きてきたので、「芸者=オカマちゃん」でもいいかな。 |