東京大停電騒動
2006/08/14
すごい・・・。
違う意味で驚いた。 たかが20分間程度(地域によって違うはるだろうが)の停電で、ここまでのニュースになるとは! そして、送電線のたった1,2本を切断しただけで、首都機能が危うくなるとは...。 これぞ、“都会のもろさ、脆弱さ”を垣間見た気がする。 朝のニュースは「首都圏の大規模停電」という報道に切り替われ、お盆の東京は小パニックになったそうだ。 asahi.com:首都圏で140万戸停電 交通乱れる 送電線に船が接触今朝の停電、自分の住んでいる地域も例外ではなかった。 朝7時45分頃だったろうか。まだベッドの上で寝ていると、突然扇風機が止まったことで目を覚ました。それだけではなく、朝から隣の部屋の住民はいつもエアコンを付けており、その雑音が聞こえるのだが、突然辺りが静かになってしまった。 全ての電気が消えたので、ブレーカーが落ちたのではないかと確かめに行くと、そうではない。ここで、初めて停電だと気付く。へぇ、東京にも停電なんてまだあるんだと感心しながら、またベッドに横になった。扇風機が止まったことで多少暑いが、それほど気にならない。 それより、この停電に懐かしさを感じていた。 フィリピン赴任中、停電なんて日常茶飯時だった。 こんなこと や あんなこと や まさかなこと に出くわした。 多い時は毎日のように停電が発生。 そうでない時期でも3日に一回は停電がある。 長い時は数時間も復旧しない。夜に停電があると寝苦しいためアイスノンを引っ張り出し、昼に停電があると仕事にならないから帰宅したことも多々ある。停電の復旧時には不安定で大きなな電力負荷が掛かるため、それが原因で幾つもの配属先のPCが故障した。 フィリピンには一部の都市を除いて電車や信号なんてないから、停電になっても交通事情に影響はほとんど出ない。銀行のATMなんて停電に関係なく原因不明で一日使えない時もあるくらいだから、騒ぐ人もいない。 停電が身近にあったため、停電が起きても誰も文句を言う者はいないし、のんびりとしている。いつか復旧するものだろうと、待つスタイルなのだ。 そんな生活に慣れていたため、今朝の停電はちょっと新鮮だった。 テレビを付けたら、電車がストップし、信号機が消え、断水が起き、エレベータで閉じ込めが起きたという。お盆の首都圏、停電なんて滅多に経験しないから、いざ停電になると慌ててパニックになってしまう。そして、様々なシステムや経済にも影響が出てしまう。 この停電で東京電力への苦情や問い合わせが1万件以上もあったらしい。 停電が起きると、苦情や問い合わせをするんだ・・・感心感心、ご苦労なことだ。苦情を言ったって、原因を聞いたって、復旧するわけではないのになぁ。 フィリピンでは停電が起きてもニュースの一つにもならない(と思う)。 日本はこんな大騒動になってしまう、そんなことを考えた朝でした。 |