2005/07/28
少し前になるが、現地新聞に以下のような記事が載っていた。
Only 5% of Pinoys can use Internet
ONLY five percent of Filipinos have access to the Internet, according to a government official.
It's not too evident because we see a lot of Internet cafes. But if you go outside urban areas, Internet use is very rare. Others have Internet access but don't appreciate the value of it. The challenge for the ICT sector now is to motivate the 95 percent of the country’s population to use the Internet and other technology.

調査によると、フィリピンのインターネット普及率は5%であると言う。

上述の通り、都市部には多くのインターネットカフェがあり大盛況である。地方に行っても、ネットカフェをよく見掛けることがあり、子供達がオンラインゲームをしている。
それでも、普及率はたった5%らしい。
ちょっと意外だった。
日本の普及率はいかほどでしょう。


一部の裕福層こそ、個人のパソコンを持ち、自宅からインターネットに繋げられるが、ほんの一握りのはずである。都市部を少し離れただけで、電話すら整備されていない地域があるフィリピンでは、この普及率はもっとも至極な数なんだろう。
それよりも水・電気といった生活基盤となるインフラ整備の方が重要である。


ここで問題になるのが、デジタルデバイド(digital divide)
デジタルデバイドとは、「パソコンやインターネットなどの情報技術(IT)を使いこなせる者と使いこなせない者の間に生じる、待遇や貧富、機会の格差」のこと。

フィリピンでは、この格差が本当に大きい。
裕福層はもちろん中流層の人達は、高校や大学でパソコンに触れたり、料金を払えばインターネットカフェでネットサーフィンや電子メールが利用できる。しかし、国民の40〜50%と言われる貧困層に属する人達はそんな機会すら与えられない。時間の経過とともにこの格差はどんどん広がっていくと考えるのが自然だろう。

フィリピンの貧富の差が、デジタルデバイドをさらに大きくしている。
それにより、「貧」と「富」との両者の差がもっと広がっていくのではないだろうか。
いわゆる“負のスパイラル現象”...この流れは簡単に止めることができないかもしれない。

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| ニュース | 2005/07/28 11:59 PM | comments (0) | trackback (0) |
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