怒濤の一日
2004/07/19
先週の金曜日の午後のことである。
一人の同僚から仕事の依頼があった。 「来週1週間、月〜金まで高校生がOJTを目的としてオフィスにやって来る。1日8時間で合計40時間。時間はたっぷりあるから有意義に使って、生徒のスキルに合わせた研修を行って欲しい。」 よっ、40時間?? 突然言われても・・・準備をしなくてはならない。しかも、受け入れる高校生のスキルや知識のレベルが分からないと、何を講義していいのかも分からない。突然全てを任されるのには不安があったので、その旨を同僚に説明。月曜日にやる講義の資料を作ることを承諾し、とにかく月曜日の朝に受入先の先生と話をしようということになった。 その日は遅くまでかけて、全体スケジュール(仮)と月曜日に行うプレゼンの資料を作成し、何とか形にすることができた。土日はセブ島の中のリゾートエリアの一つでもあるモアルボアルに行き、美しいビーチを満喫し、翌週のことを忘れてしまうんじゃないかと思うほど楽しんできた。 そして、今日、予定通り9時にオフィスに行くと…。 金曜日に研修の件を依頼した同僚が居ない。さらに同僚の約半数が今日から1週間出張と旅行で不在とのこと。 依頼した張本人が不在。 そして、高校から届いた資料も見つからない。 おいおいおいおい、はめられた? と一瞬思いはしたものの、今週1週間の研修を一任されたと分かり、気が遠くなった。まずは先生・生徒と対面し、現状のスキルとやってもらいたい内容について確認するも、どうもお任せの状態。ただ、今回の講師が日本人と聞いていたらしく、会うのを楽しみにしていてくれたようだ。最初から手探り状態の中、研修を始め、生徒のスキルが大体把握できたところで、何をこの1週間で学びたいかを聞き出し、スケジュールを立てた。講義だけだと味気ないので、実習を中心にやろうということになった。 何とかなるかな。何とかしなくては…。 そんないっぱいいっぱいの日に、突然昼間にJICAの調整員から電話があり、今から配属先に行って活動の視察をさせてくれとのこと。アポなしで?しかも突然過ぎる。まぁ、研修中ということで都合はいいのだが、何せ準備不足なので、見せられるレベルのモノじゃないよなぁと不安になる。結局、JICA調整員と隊員1人がオフィスを訪れてくれて、研修の風景や働いているオフィス内を案内した。 慌ただしかったなぁ。 そして、夜。 マニラからセブに来た上述の調整員とJICA専門家、そして隊員10名で食事会が開催された。明日からのこともあるし、ギリギリまで行くか行かないか迷ったが、せっかくの機会なので、資料作成を途中で切り上げて参加することに。セブでは有名な日本食店(夢屋)に招待してくれて、食事はとっても美味しかったのだが、案の定、すぐに帰れる雰囲気ではなかった。 早く終えて家に帰してくれって、思いっきり態度に出ていたと思う。大人げない…。 そんなこんなで帰宅後に一仕事。 そろそろ2時半である。 赴任して最初の大仕事。 大変そうだけど、サポートしてくれる人が不在のため、自分次第になるわけだし、せっかく1週間もフィリピン人の学生と接することができるんだから、色々なことを教えてあげたいし、様々なことを吸収したいと思う。 この1週間は、気合いを入れて頑張ろうと思う。 睡眠時間がとても短くなりそうだな。 金曜日に美味しいビールが飲めるように! |
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