AI3 Meeting二日目
2004/10/06
「AI3 2004 Autumn Meeting」二日目。 と言っても、滞在時間は昨日よりは少なかった。 昼のブレイクで、昨日も話題に挙げた村井純氏の話が聞ける会合が開かれるということで、配属先のPresidentや大学の学長、そして通信会社の会長などの顔ぶれが並ぶ中、唯一の日本人として代表で出席させてもらった。 終始、村井氏の独壇場。 約1時間、多くのフィリピン人を相手に英語で喋り通していた。 中でも興味深かった話題が、“ITS(Intelligent Transport Systems)”について。 IPv6という技術の普及に際して、名古屋での「インターネットカー」の実証実験の事例が挙げられた。最近、家庭の全ての電化製品をネットワークで結ぶということが言われているが、簡単に言うと、それの車バージョン。 タクシーの稼働状況や渋滞情報を一元的に管理するまでは、よくある話だけど、今回はもっと画期的で各タクシーのワイパーにIPアドレスを割り振っちゃおうというモノ。だから、IPv6が必要になる。タクシーそれぞれのワイパーの挙動が分かるということは…走っているタクシーの現在どの地区で雨が降っているのか、が把握できる。雨が降っている場所ではタクシーの乗車率が増加するということが考えられ、情報によって新たなニーズが生み出される、と村井氏は話していた。 すごい。 本当に、素晴らしい話を聞かせてもらった。 聴講していた多くのフィリピン人もその話に驚き、感心しきっていた。こんなことを近い将来フィリピンでも実現したいと興奮気味に。その会話を聞いていた自分は、「その前にフィリピンのタクシーって、ワイパーが壊れていて動かないのは珍しくないことで、ワイパーがない信じられないタクシーも走っている状況から、IPアドレス云々よりもタクシーの修理が先決でしょ!」と言いたかったが、そんな場の雰囲気じゃなかったので必死に我慢した。 [写真:サンカルロス大学のキャンパス] |
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