青年海外協力隊、隊員数3万人突破
JICAの青年海外協力隊の派遣隊員数が3万人を超える見通しになった。
青年海外協力隊は、1965年12月のラオスへの5人の派遣に始まり、以来約41年間で82か国へ計29,891人(男性17,493人、女性12,398人:2007年4月末現在)の隊員を派遣している。現在、派遣前訓練を受けている平成19年度一次隊候補生(駒ヶ根訓練所210名、二本松185名)の訓練が修了し6月下旬に出発すると、累計の隊員数は3万人を超えることになる。
青年海外協力隊は日本の青年たちの海外に向ける熱い思いに道を開こうと、1965年にわが国政府の事業として発足した。20〜39歳の若者が、アジア、アフリカ、中南米、大洋州、中東、欧州の82か国に派遣され、途上国の人々とともに生活しながら、自分のもつ知識や技術、経験を生かして農林水産、土木建築、保健衛生、教育文化、スポーツなどの8分野において120種類以上の職種で活動している。
ロゴマーク青年海外協力隊は、一隊次で約400名もの隊員候補生が隊員となる。
それが1年間で3回の派遣前訓練が実施され、年間で単純計算で1,200名もの隊員が誕生する(最近は年間の訓練が4回となったため、それ以上になるのか)。
つまり年間約1,200名の青年海外協力隊が任国にボランティアとして赴任している。2年の任期を終えたら帰国することになるが、入れ替わりに次の隊次が派遣される。
JICAボランティア派遣事業が始まって以降約40年間、このリレー方式のような隊員派遣により、隊員数の累計が30,000人を突破した。知名度はあれど、なかなか周りにいることがないため、珍しがられたり異端児に思われたりすることが多い。だが、そんな人たちが30,000人もの大人数だとは・・・すごいボリュームだなと思う。
隊員派遣は、最近でも留まることがないため、隊次に比例してどんどん累計数が増えていくだろう。どこまで増えていくのだろうか。以前、JICAのボランティア派遣事業を凍結するかもしれないという噂も聞いたことがあるが(真実かどうかは不明)、ここのところはシニアの枠の話しか聞かない。
自分は、高々3万分の1。
でも、この集団の中の一員である(あった)ことを、今では誇りに思っている。