2004/10/10
10月10日。
日本を出国し、渡比したのが4月10日。
フィリピンに赴任して、ちょうど半年が経過したことになる。

この6ヶ月を長く感じるか、短く感じるか…。
初めてマニラに到着した時の右も左も分からないような状況から、今や任地で一人暮らしをし、何でも自力でできるようになったのは、これだけの時間が経過したからであろう。これだけ激動の半年という期間を送ったことは、今までの人生でなかった気がする。毎日が驚きの連続で、初めての経験というものを何度も目の当たりにした。現地での生活に慣れるのに半年の期間を要した気がする。

ふとこの6ヶ月間での活動のことを思い返してみる。今、隊員として何かを残せているだろうか…形として胸を張ってそう言い切れるモノはないと思う。任期である2年間って、とても長いと思っていた。でも、気が付くと既に1/4。“無形”・“有形”どちらでもいい。何かを残せる活動をしていきたい。

今、ちょうど「第2号隊員報告書」を執筆している。
赴任前(訓練所)の第0号、赴任3ヶ月の第1号に続いて3つ目の隊活動員報告書。本来ならば、赴任半年後である今日必着だったはずだが、先週何やかんやで忙しくて、まだ書き終えていない。

というより、フィリピンで生活していく上で、期限とか規律とか日本にいた頃より気にしなくなっている自分がいる。二十数年間、日本の現代の管理社会・管理教育で培われた感覚が麻痺しかかっている。このままじゃ、1年半後の社会復帰が不安だなぁ。いやっ、でも、これこそ6ヶ月間現地で生活していて、自身が変わった証拠なのかもしれない。

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| 隊員活動 | 2004/10/10 11:59 PM | comments (0) | trackback (0) |
2004/10/09
起床は午後。

夕方近くになって、ちょっと出掛けてみた。
ぶらぶらとAyalaに行き、その後ジープで20分程のところにある日本食品店「町屋マート」へ行った。ここへ来たのは2回目。前回は、単に見学しに来たので何も買わなかった。今日は、昼間にムショウにシチューが食べたくなり、シチュー用のルーなんてどこにも売ってないから、ここで買おうと思って来たのだ。

店内に入るとフィリピーナの店員が威勢よく“いらっしゃいませ!”と言う。何故だか吹き出しそうになってしまった。店内の広さは日本のコンビニより若干小さい程度で、日本人の買い物客が3人いた。色々な食品やお菓子・レトルト食材が売っているが、当然日本円に直すと日本の値段より高い。まぁ、でも、日本から食材を輸入していることを考えると、このくらいの価格は仕方ないのかな。冷蔵庫にフィリピンではまず見掛けない、「緑茶(おーいお茶)」と「ウーロン茶」があった。さらに、「Asahiスーパードライ」まで!どれも、やはりこちらの物価では高かったので買いはしなかった。
結局、ビーフシチュールゥと麻婆豆腐の素を購入した。


夜は、作ったシチューを食べながら、「踊る大捜査線 THE MOVIE 2」を鑑賞した。昨日、先輩隊員の家に行った時にたまたまDVDがあるのを見つけて、どうしても見たかったので頼み込んで借りてきた。去年の上映中からずっと見たかったんだけど、見ることができずにいた...。スピーディーな展開にに引き込まれ、一気に見てしまった。

映画の中の、いかりや長介氏(和久さん)が、相変わらずいい。もう、彼の姿を見られないと思うと、とても残念な思いだ。ドリフ世代の我々、NTCでの派遣前訓練中に、いかりや長介氏の訃報を知った時は、驚きショックを受けたことを思い出した。


 [写真:日本食材屋・町屋マート]

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| つれづれ | 2004/10/09 11:59 PM | comments (0) | trackback (0) |
2004/10/07

「AI3 2004 Autumn Meeting」三日目。
今日のセミナーは、技術的な事柄が多かった。
内容としては興味深いんだけど、それが続くと眠くなる…。

セミナー終了後、「Dinner & Cultural evening」と称された夕食会に参加することになった。セミナーが行われているサンカルロス大学からスクールバスでマクタン島に向かい、会場のMaribago Bluewater Beach Resortに19時過ぎに到着。エントランスからコテージ群を抜けてビーチに出ると、さすがである。マクタンのリゾートだけあって、期待を裏切らない。ビーチ前に100名分のイス・テーブルと料理が用意されており、イベント用の空間まであった。

軽い挨拶の後、セブの観光案内の映像を見て、ディナーがスタート。美味しい料理にビールまでが自由に選べる形式だった。その後は、Cultural Showが始まり、食べるのを止めて見入っていた。フィリピンの民族舞踊を見るなんて初めてのことである。このようなパーティーがない限りは見ることができなかっただろう。貴重なモノを見させてもらった。客がステージに呼ばれて一緒に踊るところで、何故かゲストではない自分が呼ばれてしまい、ほぼ強制的に踊らされた。。。

最後は、各国の代表者がステージで何か出し物をやるというイベント。ほとんど国が歌を歌っていたが、日本から来たゲストは相撲をやって観客をわかせた。一体何を歌うんだろうと思っていたけど、そういう手もあるのかぁ、と感心。いつか使えそうな気がする。パーティーが終わり、家に到着したのは0時近かった。


 [写真(左):会場のMaribago Bluewater Beach Resort]
 [写真(右):Cultural Showの民族舞踊]

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| 隊員活動 | 2004/10/07 11:59 PM | comments (0) | trackback (0) |
2004/10/06

「AI3 2004 Autumn Meeting」二日目。
と言っても、滞在時間は昨日よりは少なかった。

昼のブレイクで、昨日も話題に挙げた村井純氏の話が聞ける会合が開かれるということで、配属先のPresidentや大学の学長、そして通信会社の会長などの顔ぶれが並ぶ中、唯一の日本人として代表で出席させてもらった。

終始、村井氏の独壇場。
約1時間、多くのフィリピン人を相手に英語で喋り通していた。

中でも興味深かった話題が、“ITS(Intelligent Transport Systems)”について。
IPv6という技術の普及に際して、名古屋での「インターネットカー」の実証実験の事例が挙げられた。最近、家庭の全ての電化製品をネットワークで結ぶということが言われているが、簡単に言うと、それの車バージョン。

タクシーの稼働状況や渋滞情報を一元的に管理するまでは、よくある話だけど、今回はもっと画期的で各タクシーのワイパーにIPアドレスを割り振っちゃおうというモノ。だから、IPv6が必要になる。タクシーそれぞれのワイパーの挙動が分かるということは…走っているタクシーの現在どの地区で雨が降っているのか、が把握できる。雨が降っている場所ではタクシーの乗車率が増加するということが考えられ、情報によって新たなニーズが生み出される、と村井氏は話していた。

すごい。
本当に、素晴らしい話を聞かせてもらった。

聴講していた多くのフィリピン人もその話に驚き、感心しきっていた。こんなことを近い将来フィリピンでも実現したいと興奮気味に。その会話を聞いていた自分は、「その前にフィリピンのタクシーって、ワイパーが壊れていて動かないのは珍しくないことで、ワイパーがない信じられないタクシーも走っている状況から、IPアドレス云々よりもタクシーの修理が先決でしょ!」と言いたかったが、そんな場の雰囲気じゃなかったので必死に我慢した。


 [写真:サンカルロス大学のキャンパス]

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| 隊員活動 | 2004/10/06 11:59 PM | comments (0) | trackback (0) |
2004/10/05

今日から4日間、セブで「AI3 2004 Autumn Meeting」で開催される。

AI3とは、“Asian Internet Interconnection Initiatives”のことで、アジア各国の専門機関で組織された協会のこと。自分の配属先も加盟しており、今回のミーティングがセブシティで開催されるということで、ホストという役割になっている。

日本からは慶応大学、奈良先端科学技術大学院大学と専門機関が参加し、フィリピンはもちろん、インドネシア・ラオス・マレーシア・ミャンマー・シンガポール・タイ・ベトナムからの参加があり、とても国際的なミーティング。AI3は日本がリーダー的役割を担っているため、日本人の多さが目立っていた。それだけで、少し嬉しかった。今日は、SOI-Asia(School on Internet-Asia)に加盟している各国の大学が、それぞれの大学の概要、ネットワーク環境や今後プロジェクトについてプレゼンを行い、質疑応答する形になった。なかなか興味深く、真剣に聞き入ったが、永遠と英語のプレゼンを聞いているとやっぱり眠くなる…。


ディナーは、会食という形で各国の参加メンバが一同に集まり、歓談や情報交換を行った。本日一番の目玉は、日本では「インターネットの父」と呼ばれている慶応大学教授の村井純氏(どんなにすごい方かはこちらのページに詳しく載ってます)の登場。会場全体が拍手喝采。

実は、村井氏のことはあまり(というかほとんど)知らなかったのだが、会食に参加する直前にオフィスでネット検索してみた。すると引っ掛かるわ引っ掛かるわ。IT業界に居ながらにして、なぜこれまでこのような方の名前を聞いたことがなかったんだろうと思いながら、一通り事前にどのような方なのかを頭に入れた。読めば読むほど、凄い方ということが分かった。そして、夕食会では、周りのフィリピン人に「日本のドクター・ムライはどんな人か?」と待ってましたとばかりに聞かれ、直前に調べておいた内容を、あたかも前々から知っていたかのように答えた(笑)。

配属先の同僚達は村井氏が「Father of Internet」ということを知っていたらしく、もう大統領に接するかのように、握手を求めたり名刺を渡したり、一人ずつ記念撮影をしてもらったり...。その雰囲気に乗じて、自分も写真を一緒に撮ってもらった。

日本にいたらまず会えないような偉大な方に、フィリピンで会えるのだから不思議なものである。


 [写真(左):AI3 2004 Autumn Meetingの様子]
 [写真(右):Dinner(会食)では村井氏の掛け声で「乾杯!」]<

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| 隊員活動 | 2004/10/05 11:59 PM | comments (0) | trackback (0) |
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