HOME  >  青年海外協力隊  >  協力隊用語  >  白線流し

ドラマ『白線流し』
1996年1月〜3月まで放送されたドラマの続編として2年に一度のペースでスペシャル版 が放送されている(「北の国から」にようになっていくのだろうか)。2001年10月に放 送された「白線流し〜旅立ちの詩」で、主人公の大河内渉(長瀬智也)が青年海外協力 隊に参加してスリランカに渡り、2003年9月放送の「白線流し〜二十五歳」では任期を 終えて帰国したという設定になっている。
ドラマのロケに駒ヶ根訓練所が使われたりと、協力隊の知名度を上げたドラマである。

「白線流し」という有名なドラマがあることは知っていたが、このドラマをリアルタイ ムで見たことがなかった。 「白線流し」のドラマ上の設定で協力隊が出てくることも当然知らなかった。
自分が2次選考に合格し、協力隊に参加することを決まり友人にメールで報告した時で ある。幾度かの返信メールの“「白線流し」に協力隊のことが出ていた”という内容で 、初めてその事を知ることになったのだ。

その後、技術補完研修と派遣前訓練の間の年末年始を利用して、連続ドラマからスペシャ ルまでをレンタルし、全巻見た。
「人は何のために生まれてくるのか?」「自分は何者か?」という根源的なテーマを一 貫して考えさせられる「白線流し」というドラマに共感し、リアルタイムに見てこなか ったことを悔やんだ。
主題歌であるスピッツの「空も飛べるはず」も懐かしいですね。

その内容を一部紹介します。
興味のある方、湧いた方、ぜひ一度見てみてください。
↓ 公式ホームページ ↓

<< 白線流し〜旅立ちの詩 >>
(2001年10月26日)
そして渉からの手紙が園子のもとに届いた。
そこには、工場勤務の経験を活かして青年海外協力隊に参加することが決まり、現在 は訓練所にいること、その試験を受けていたためにお葬式に参列できなかったことが 綴られていた。

園子は渉のいる訓練所を訪ねた。
そこでいろんな話をする2人、これからそれぞれの道でお互いに頑張ることを誓い、 別れることを選んだのだった。

ホームページは こちら


< 渉の手紙 >
園子へ

元気か?
俺は今、駒ヶ根にいる。

お前は笑うかもしれないけど、青年海外協力隊の訓練所にいる。

何もかも失った気になっていた。
俺には何もないと思って、
今までの俺とは全く違う自分になってしまいたかった。

俺はお前に何もしてやれなかった。
何かにつまづいた時、
お前はいつも俺のことを励ましてくれたのに。
園子、お前が一番辛い時、そばにいてやれなかった。
本当に悪かった。

俺はこれから新しい土地で新しい生活を始めようと思う。
どこまでできるか分からないけど、
これからは、何もかも自分の責任として
受け止めるような強い人間になりたいたと思う。

見守ってくれなんてことは言えないけど、
またいつか会えると信じている。

                            大河内渉

< 駒ヶ根での渉と園子の別れの会話 >
向こう(スリランカ)に日本から送られた天文台があるんだ。
そこで働くの?
相馬でやってた溶接の技術が役に立って、向こうに行けるんだ。 天文台で働くんじゃなくても、力を求められている。きっと、そこに居場所がある。 そう思ったんだ。不思議だよなぁ。あの頃、嫌でたまらなかった生活が、こうやっ て役に立つってさ。
いつ決めたの?ここに来ること。
自分でもよく分かんない。たぶん、お前の部屋を出てから。
そっか。何だかおかしいね。今頃になって、すごく自由に話ができるみたい。
ああ。
あなたが好きだった。私はあなたになりたかったのかもしれない。出会った時から、 ずっとあなたに憧れて、あなたの見る夢を私も追いかけて、だから頑張ってほしかっ た。あなたが満足することで、私も満足しようとしてた。ずるいよね。飛ぼうとして る渉さんの羽にしがみついてぶら下がって・・・一人で飛んでいいよ。
向こうでしか見えない星、見たいんだ。俺にしかできないこと、探してみるよ。 お前にしかできないこと、必ずあるよ。
見送りは、行かないね。いつか、笑って話せるよね。 今日のこと。今日までのこと。

< 駒ヶ根訓練所における渉の言葉 >
こんにちは。

溶接の技術で、スリランカに行くことになりました。
大河内渉です。
現在24歳です。

長野県松本市で育ちました。
私には沢山のこと、教えてくれた友人たちがいます。
どこにも居場所はないと思っていた。一人だと孤独だと思っていた。ただ、仲間がいて、 俺のことを知っている、俺のことを分かってくれる仲間がいた。俺がどこにいても、何 をしてても、分かってくれる仲間だ。

例え別れても、遠くに離れても、出会ったことは無駄じゃない。過去はすべて今の自分 のためにあったし、仲間もみんな今の自分のためにやっている。

夢を失い、どこにも行き場がなくて、濁って動かない泥水の中にいた俺を、川の流れ へと押し出してくれた。

そして今、俺は海へと出ていく。一人で泳いでいく。

例え仲間がそばにいなくても泳いでいける。自分の力で。

おそらく、これからが本当の旅立ちなんだ。



<< 白線流し〜二十五歳 >>
(2003年9月6日)
高校時代に抱いていた夢と厳しい現実の狭間で悩み傷つき、そして、自分なりの 折合いをつけながらも、確実に"大人"としての責任を担い、それぞれの道をしっか り歩こうとする彼らの姿を、前回のスペシャルで別れを決めた渉と園子の関係の行 く末を軸に、東京と郷里・松本を舞台に描き出していく・・。

2年前に青年海外協力隊員としてスリランカに渡った大河内渉(長瀬智也)が、東 京に帰ってきた。しかし、東京の出版社で働いていた七倉園子(酒井美紀)は、そ んなことも知らず、今は、故郷の松本に帰っている。松本白稜高校の臨時教員となっ たのだ。

ホームページは こちら
番組情報は こちら



HOME  >  青年海外協力隊  >  協力隊用語  >  白線流し