復帰への第一歩
2006/04/17
以前にも触れたことがあるが、自分は青年海外協力隊という身分である(正確には「あった」)が、協力隊に参加する前まで勤めていた会社にも籍を置いている。
これを「現職参加隊員」と呼ぶ。 「現職参加」とは、日本での勤務先を退職することなく、休職・長期出張・派遣法等の措置により、被雇 用者(社員・職員等)としての身分を残したまま隊員になることである。 つまり、隊員としての任期を終えれば、日本社会に復職することになる。 今日は、日本社会復帰への第一歩。 人事担当の方と面談をし、新しい配属先を相談・決定するために会社に向かった。 スーツに身を通すのはいつ以来だろう、と考えるほど、スーツを着ていない。1年半以上はネクタイも締めていないと思う。Yシャツ・ネクタイ・スーツを着て、奥にしまってあったカバンと社員証を探し出し、革靴を履いて家を出る。そんな当たり前の一連の行為が、何だか、とても新鮮な感じがした。 フィリピン赴任前に、技術補完研修(1ヶ月)と派遣前訓練(3ヶ月)があったので、実に2年4ヶ月ぶりに会社に入ることになる。超高層ビル群の中でそわそわし、ビルの受付でもそわそわし、つい一週間前までマニラの街をTシャツ・ビーサンで闊歩していた自分を思い浮かべると、あまりもの違いに笑ってしまった。職場に入った時の周りの反応などを考えると、新入社員の時のように緊張していた。 理解のある会社、理解のある担当者のおかげで話はうまく進んだ。 まだ、具体的に復職した際の配属は決まらないが、自分なりの考えやビジョンを話し、今後挑戦してみたいこと述べた。2年4ヶ月のブランクは相当大きいことは自分でもよく分かっている。どうせ同じゼロからのスタートになるのであれば、元の部署には戻らず、今まで知らなかった部門に触れてみたいというのが現時点での希望だ。もちろん、人事というのは必ずも希望が通るものではないというのは分かっているが、そのように仕向けてくれるとのことだ。 夜は、仲の良い会社の同期3人と新宿で呑む。 うち2人が結婚していたのは正直驚いたが、この歳にもなれば普通なのかもしれない。 会社・組織のこと、仕事のこと、同期の動向、くだらないことなど、酒を呑みながら話していたらあっという間に時間が経ってしまった。 月曜日から付き合ってくれて、ありがとう! 来週から職場復帰をする。 かなりの不安があるが、もうなるようにしかならない。 なかなか協力隊の経験を直接的に活かせる業務というのは難しい気がするが、間接的にでも時間が掛かっても何とか会社に恩返しをしていきたいと思う。 |
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