一か八かの結果
2005/05/11
故障したデジカメを修理に出したところ、直るも直らないも「50% & 50%」と言われ、今日がその結果が分かる日。
修理を依頼したKONICAの閉店時間が18時までのため、それに間に合うようにオフィスを出る。 「50% & 50%」ということは、5割の確率で直るはず。 イチローの打率より高い確率、きっと成功する、と自分に言い聞かせながら店に入る。 一昨日の兄ちゃん(技術者)はもう帰ってしまっているようだったけれど、既にデジカメが準備してあり、ちゃんとレンズが本体の中に収まっている!そう、直っているのだ!半信半疑ながら、電源を入れてみると、完璧に元通りになっているではないか。 素晴らしい! やるな、兄ちゃん。 ギャンブルしてみて正解だった。 これで、また明日からデジカメが使える。 修理費用はP1800と若干高いとも思ったが、日本へ送る送料と日本での修理費、または新規に購入する費用を考えると安いモンだ。しかも、レシートと一緒に渡されたカードには「60 days guarantee for item repaired」と書いてある。つまり、2ヶ月の保証期間まで付いている。ここまでのサービスがフィリピンにあるとは思っていなかった。 嬉しいというより、本当にホッとした。 復帰後、最初に撮影したKONICAの店の写真 |
最近の朝の習慣
2005/05/10
相変わらず暑い。
暑い暑いと言っても涼しくなるわけないとは分かっているけど、暑いんだから仕方ない。正確な気温は分からないが、日中は35度、いやそれ以上あるように感じる。そして、日差しが刺さるように痛い。 最近のもっぱらの挨拶は「イニット(暑いの意)!」。 昼間は職場で「イニット」ばかり言ってる。 夜も当然ながら暑い。 朝起きたら、部屋が軽い温室サウナ状態。 汗でベトベト状態になり、気持ち悪いので、最近は朝シャワーを浴びることを日課にしてる(朝シャンはしていない)。もちろん、水で。これが気持ちよく、さらに目が覚めるので止められない。 こんな習慣は生まれて初めて。 時間に余裕のあるフィリピンに居るからこそ、できることなのかもしれない。 早く快適な日が来てほしい。 夜は、英語の授業。 今週も、火曜日に変更になった。 その後は、フットマッサージ(30分・P50)に行く。極楽でつい寝てしまう。 夕食は、久々にSHAKEY'Sに行き、チキンを食す。 明日は、デジカメを受け取りに行く日。 |
50% & 50%
2005/05/09
デジカメは故障したまま。
何とかならないかと週末に写真屋を訪ね歩いたり、色々な人に聞いてみた。 しかし、ショッピングモール内や街にあるほとんどの写真屋は、現像や撮影だけを取り扱う店。修理に対応してくれる店も若干数あったが、デジカメは無理のところ多く、日本製に限っては無条件で断れる始末...。 何軒か回ったところで、ある店の店員からKONICAの店を紹介された。この店なら直してくれるかもしれないと。意外にも家から近く、祈るような気持ちで尋ねてみると、「今日は日曜日だから技術者は不在だけれど、どんな機種でも直せる」と言う。 希望の光が差し込まれた気がした。 そして今日、再び訪問。 技術者を紹介してもらう。 TK 「日本製のデジカメの修理をお願いしたいのだけど。」 技 「どんな機種でも直せるよ。」 TK 「FujiFilmのFinePixも直せる?」 技 「ノー・プロブレム」 そこで、デジカメを取り出し、故障箇所の説明した。 TK 「直る?」 技 「直るよ。でも、50% & 50%だな。」 TK 「はっ?!今、どんな機種でも直せるって言わなかったっけ?」 技 「一度レンズを外すことになるから、50%の確率。」 自信満々にこんなことを言う。 こっちの方が立場が弱いのを分かっている。 悔しい...。 TK 「残りの50%は?」 技 「壊れて、より重症になるだろう。」 しばし考える。 他に手段がないしなぁ。 すると、 技 「オレに賭けてみないか?ギャンブルみたいなモンさ。」 TK 「・・・」 高価なデジカメの復活率が5割で、失敗した場合はもう諦めるしかない状況でギャンブルしてみろだと?こんなこと言われたらブチ切れてもいいのだが、何ともこのピノイ技術者が憎めない奴で、その笑顔を見てるとギャンブルしてみたくなってきた。どうせ諦めかけていたモノだし、一か八かあんたに賭けてみよう。 「よし、ノった!」と預けてしまった。 結果は、水曜日。 ダイジョウブかよ、ホントに。 |
おデブ比警察官
2005/05/08
フィリピン警官に関する面白い記事を見付けた。
見出しは「わいろで私腹?比の警官35%太りすぎ…スリム化作戦」。 フィリピン警官の35%(全国の警官11万5000人のうち4万人)が太りすぎであることが、国家警察総合病院の調べでこのほど分かった。 フィリピンの警察は信用してはならない。 これまで、日本人だけでなくフィリピン人からも言い聞かされてきた。 もちろん信用できる警察官も少なからずいるだろうが、警察(弁護士や政治家なども)に対する信用は低く、イメージも悪い。それは、賄賂や汚職に満ち溢れた世界だからであろう。 以前、こんな警官と出会ったことがある。 空港から帰宅するためにタクシーに乗っている時。 毎度のことだが、交通ルール無視のタクシーがかなりのスピードを出し、信号無視を続けていた(もちろん、このタクシーに限ったことではない)。信号無視をして右折した所で警官が待っており、止められた。フィリピンで乗車中に止められるのは珍しい。一体、どんな罰が下されるのだろうかと、人の不幸に興味津々だった。 その時、予想外の言葉が。 警官が、「P100払えば見逃してあげるよ。それともキップを切られたいか?」と言った。タクシーの運ちゃんは参ったなという仕草でP100を支払った。 運ちゃん曰く、「今はクリスマスシーズンだから、警察官もお小遣い稼ぎに必至なんだ。」と。こんなことが日常的に行われている社会。クリスマスだから金が必要という理由も分からないではないけれど、明らかな違法行為。金額は少ないまでも、贈賄の現場を見てしまった。 請求する警察官も、支払う運ちゃんも実に堂々としたモノだった。 降りるときメーターがP130を表示していたと思う。その時、運ちゃんに「警察にお小遣いあげっちゃったから、P30しか儲けがない。可哀想だと思うでしょ?チップちょうだい。」と言われた。唖然としたが、ジャストP130を払い、「あげるか、ボケ!」と言い残し、そこを立ち去った。 |
VSSに参加して
2005/05/07
5月3日〜5日の三日間、Volunteer Sharing Sessionに参加してきた。
フィリピンで活動している各国のボランティアが招集された。 我々・日本の協力隊からは11名の有志が参加。 その他、アメリカ・ドイツ・韓国・フィリピンのボランティアからもそれぞれ参加しており、全部で約35名が集まった。 場所は、セブ島の隣に位置するネグロス島のドマゲッティにあるForest Camp(敷地内の様子はこちら)という、山の中にある避暑地。 フィリピンで活動する各国のボランティアが一同に集まり、経験や知識を共有しながらあるテーマについて話し合い、相互理解を深めるのが目的。ここで出会ったボランティア同士でネットワークを形成し、今後の活動に活かすことができる。自分の場合、任地とフィールドが同じの韓国人ボランティアと知り合った。 初日と三日目は、ほぼ移動日に充てられているため、実際のセッションは一日のみ。 幾つかのテーマが与えられ、それについて議論をして意見をまとめる。 その中の一つとして、『各ボランティアのフィールド毎に「ICT」・「農業」・「教育」・「環境」・「製造業」とグループに分けて、活動における問題点や改善点を挙げてみる』というモノがあった。ICT(Information & Communication Technology)の分野には韓国人3人・日本人2人・アメリカ人1人がおり、皆同じような問題を抱えて悩んでいることが分かった。そして、結局は“予算がない”と“技術者不足”に帰着してしまうのも同意見だった。 アメリカ人はリーダー的存在。 セッションは、やはりアメリカン人が主導権を握り、議論を取りまとめてくれる。勿論、他の誰より(当たり前だが)英語が話せるためというのもあるだろうが、アメリカという世界の大国で育ってきた彼らにしてみれば、自分がリーダーシップをとらなくてはという気持ちもあるのだろう。 韓国人は英語がお上手。 今回参加した韓国人ボランティアの5人だけかもしれないが、とにかく皆が英語を流暢に話す。我々協力隊との違いが明らかなのだ。それが韓国と日本の教育システムの問題なのか、ボランティアを選考するための試験が厳しいのは分からない。 また、自分にとって韓国人と面と向かって話のは初めてのことだった。本当に自分勝手だが、「韓国人はわがまま」とか「韓国人とコミュニケーションとるのが怖い」と先入観を持っていた。だがしかし、実際に話してみるとそんな感じはまったくなかった。勝手な先入観を抱いていた自分を省みた。 ただし、U隊員が韓国人ボランティアに「竹島問題」について触れたとき、彼の顔がピクっと動いたことを見逃さなかった。タイムリーな話題だし、これについては触れない方が良かったのではないか…ただ彼も大人なので感情的にはならなかったが。 夕食後はビールやラム酒が用意され、深夜遅くまで呑んだり語った。 セッション中、予想通り、英語で苦労...。 ネイティブがいる中で、聞き取れないことも...。 自分の意見を自分の表現で言えないもどかしさ...。 最終日、せっかくココまで来たのだからと、1日延泊した。 同期隊員の配属先を見学させてもらい、ドマゲッティの隊員と夕食をご一緒した。 そして、今日の夕方にOceanJet(高速船)でセブに帰って来た。 ちょっとした旅行にもなったし、他国のボランティアを知る良い機会になった。 そして、何より、ココでしか味わえない刺激を感じた3日間だった。 |