バンタヤン3日目
2006/02/17
今日も朝からグループに分かれた作業。
Silion Elementary Schoolを担当することになった。 ホテルからバンに分乗し、それぞれの拠点で担当者を降ろしていくのだが、Silion Elementary Schoolは一番最後。「周りに何もない田舎」と聞いていたが、直前の拠点からジャングルのような道を車で進むこと約30分、ようやく小学校に到着した。 自然に囲まれた道を進む 本当に何もない所に突如、小学校が現れる。 Silion Elementary Schoolは休み時間中で校庭には子供がいっぱい 場違いなアンテナ それでも、生徒600名強・先生13名がいる。 電気はかろうじてあるが、電話は引かれてなく、携帯電話も電波はない。 こんなところに、いきなりワイヤレスLANかぁ。。。 こんな僻地に日本人が出現すると、珍しいモノを見るような目で見るらる。でも、こっちが手を振ると、子供たちは笑顔で手を振ってくれたりくれる。ホント、子供は可愛いなぁ。 教室内の様子 作業場所にはポツンとパソコン一台が置いてあり、自分のノートPCを並べて作業をし始めると、建物の外に野次馬がうじゃうじゃ集まって覗いている。そりゃ、普段目にしない光景だよなぁ。 作業場所の様子 作業は11時前には終わり、バンで戻ろうとしたのだが、先生達が昼食を用意してくれると言う。でも、学校の周りにはカンティーン(食堂)すらないような場所。どこから食事を用意するのだろうと思っていたら、今釣ってきたばかりであろう魚とイカとエビが登場。校舎の脇にある釜戸で、先生と生徒達が調理を始めたのだ。これにはびっくり!まるでキャンプのよう。 作りたての美味しい料理をご馳走になりました。 料理をするために木に火をつけている様子 昼食後は、昨日に続いてSta. Fe Municipal Hallに戻った。 しかし、インターネットに接続できない、つまりアンテナに障害が発生し、今日はこれ以上の作業ができないと判断し、解散になった。若干、疲れていたし、ありがたかったというのが正直な気持ち。 その後、隊員以外が宿泊しているリゾートホテルに行き、海とプールで泳いだりして夕方までまったりして過ごす。バンタヤンの海は白砂でビーチは綺麗なのだが、遠浅のため魚がほとんどいない。 Ogton Cave Rosortのプール 夕方、H隊員の活動場所であるロンガニーサ工場へ。 ロンガニーサを製造している活動先での様子はとても興味深かった。 明日の集合時間は比較的ゆっくりである。 遅くまで呑めるぞ。 【関連エントリ】 ●APTプロジェクト ●今日からバンタヤン ●バンタヤン2日目 |
バンタヤン2日目
2006/02/16
朝9時にお迎えが来るというので、8時に起床。
いつもよりだいぶ早いな(って、いつはどういう生活をしているんだろう)。 皆が泊まっているホテルで一旦集まってから、2,3人ずつのグループになって各サイトに分かれる。今回のプロジェクトサイトは以下の合計7箇所。6つのポイントがワイヤレスLANの拠点となり、残りの1つは既にDSLが敷かれている。 ■Doong High School(ドオン高校) ■Bantayan Municipal Hall(バンタヤン町役場) ■Sulangan Elementary School(スランガン小学校) ■Sta. Fe Municipal Hall(サンタフェ町役場) ■Marine Center(海洋センター) ■Silion Elementary School(シリオン小学校) ■Sta. Fe National High School(サンタフェ国立高校) 今日は、既にDSLが敷かれているSta. Fe National High Schoolに行くことになった。ここへは、昨年のバンタヤン出張で配属先の同僚達と訪れたことがある。 パートナーはKristine(クリスティーン)。 マニラ出身の女の子で現在は埼玉県は本庄にある早稲田大学大学院で情報通信学を学んでいる。綺麗で優秀な女の子。聞くと、この留学はJICAのプログラムの一環だそうだ。 彼女と共に既にネット環境があるこの高校へ行き、SkypeやWindows Net Meetingでワイヤレスの他サイトとの接続を確認する。ウェブカメラも導入し、学校の先生達にSkypeなどの使い方を教える。 実は、Skypeというツールを一度も使ったことはなかったのだが(何度も使おうと言われていたのだが...)、これを機会に自身のアカウントを作り、急遽操作方法を覚えた。 ウェブカメラとSkypeのテスト中 学校の先生達は前回訪問したことを覚えていてくれ、豪華な昼食をご馳走になった。 この作業は、特に難しいことはなく14時には終わった。 たった二人のために用意された豪華な食事 その後、場所をSta. Fe Municipal Hallに移し、U隊員とひたすらコマンド打ち。Pingを打ち、電波の強さを確認し、インターネットやSkypeへの接続を確認する作業。夕方過ぎには眠くなりだれてしまった...。KDDIの方は、高さ20mもあろうかという鉄塔に登り、約2時間もアンテナの調整をし続けていた。 コマンド・プロンプト画面 離れた拠点間でのアンテナの調整は、相手側のアンテナの位置を把握するためにサーチサイトを使う。つまり、あたりが暗くなってからでないとできない作業なのだ。何度調整を繰り返しても、なかなか電波の強度が上がらず、2点間でテキストや音声でのチャットなら可能だが、ウェブカメラを介した動画を含むチャットはすぐに寸断する状況が続いた。しばらく頑張ってみはみたが、時間と根気切れで断念...明日にすることにした。 見ているだけで足がすくむのですが... 一日、動きっぱなしで相当疲れた。 でも、全てが新鮮なことばかりで、勉強になることも多い。 また、明日を楽しみにしよう。 【関連エントリ】 ●APTプロジェクト ●今日からバンタヤン |
今日からバンタヤン
2006/02/15
今日から、「APT ICT Development Programme for Supporting ICT Pilot Project in Rural Areas」プロジェクトに参加するため、バンタヤン島に行く。
既にKDDIの方や早稲田大学院の学生達は先週からバンタヤン島に渡っており、プロジェクトを始めている。一昨日からバンタヤン島に赴任しているH隊員、コンピュータ隊員のU隊員が既に島に入っており、今日から同じコンピュータ隊員のS隊員と一緒に向かう。4人の隊員が、このプロジェクトにどう関わっていけるか、どの程度お手伝いできるか分からないが、見学・視察だけではなく可能な限りはお手伝いをしたいと思う。 けっこう長い滞在となる。 一応水着を持っていくが、泳ぐ時間はあるだろうか。 目的はこっち? いやいや、ちゃんとお手伝いして来ます。 ------------------------------------------------ 家を12時前に出たが、バス・フェリーを乗り継いでバンタヤン島に到着したのは19時頃だった。やっぱり長時間の移動は疲れる。その後、このプロジェクトに携わっているKDDIと早稲田大学院生の方々、現地の協力者と夕食を共にした。 皆はリゾートホテルに宿泊しているが、そこに泊まるのは隊員にとってはかなり高いので、我々3人のコンピュータ技術隊員はH隊員の家にお世話になることにした。4人でしばらくの間、共同生活をすることになる。 |
バレンタインDay
2006/02/14
“Happy Valentine’s Day”
朝から、何通のテキストが来たことか。 そして、そのテキストに小まめに返信してしまう自分...。 フィリピンでのバレンタインデーは、日本のそれとは逆で、男性が女性に花束やチョコレートをプレゼントする日。去年は、事前にチョコを準備して配属先の女性スタッフに配ったものだ。 日本とは違って、宗教的行事の意味合いがとても強いフィリピンのバレンタイン。 それでも、ショッピングモールでは、バレンタイン商戦が始まり、恋人の間では盛り上がっているようだ。 そんなバレンタインの今日、一日家で引きこもっていた。 実は今日からバンタヤン島入りをしようと計画していたのだが、去年のバレンタイン同時爆発テロの影響もあり、この日にバスやフェリーで移動するのは危険と判断し、移動を明日に持ち越したのだ。オフィスには今日から休みを申請していたため、家でゆっくりしていた。 クリスマス・バレンタインデー・ホーリーウィーク、国民が盛り上がる日は必ずテロの危険性が増大する日でもある。今年も、イスラム過激派組織・アブサヤフがテロを計画していると報道されたが、現時点で去年のような惨劇があったというニュースは流れていない。今年は大丈夫だったのだろうか。 |
歯科ボランティア2
2006/02/12
昨日に続いて、第23回KADVOセブデンタルフリークリニック二日目。
相変わらず朝から雨...。 こんなに雨が続くのも珍しい。 KADVOの活動も、今年で23年目というが、雨というのは初めての経験らしい。セブと言えば、「真夏・青空」というイメージがあるため、今回二日間とも終日雨というのは気分が乗らないらしい。 それでも、治療をする立場としては涼しいのはラッキーなのではないか。去年は、本当に暑くて治療を行う教室にも扇風機数台しかなく、汗だくになりながら歯医者さん達は治療を続けていた。よくこんな暑い中、集中力が持続するものだと感服したものだ。それに比べたら、今年は治療には向いている気候だったかもしれない。 今日も消毒部門に入った。 ひたすら器具を消毒し、分配する役。 予診部門・充填部門・外科(抜歯)部門から次々に足りない器具のオーダーが入る。二日も続けていると、専門的な器具の名称(日本語と英語)を身に付けることができる。そして、普段の運動不足のためか、器具を運ぶだけなのに腕が筋肉痛になった。 消毒部門の様子 15:00前に治療終了。 この二日間で1,300名もの診断・治療を行ったとのこと。 今年は比較的大人の数が多かったように感じる。去年は、今年よりももっと貧困層(スクワッターエリアだった)を対象にしていた、かつ平日に診療を行ったため、子供の数が多かった。 終了後、貸切ジプニーに分乗して夜のパーティー会場へ。 フレンドシップ・パーティーと題された会では、KADVOのメンバーの里子80名も参加し、総勢200名近い盛大なパーティーだった。 参加した里子達 ここで、我々協力隊はよさこいソーラン本番・第2回よさこいに続く、第3回「よさこいソーラン」公演を実施。途中から日本人歯科医・フィリピン人歯科医・子供達を巻き込み、なかなかの好評が得られた。久々でどうなるかと思ったが、よかったよかった。 パーティー終了後、一度ホテルに戻り、N隊員と二人で歯科医達の2次会に参加させてもらった。場所は、オフィスの近くの「Tinder Box」。昔、一度だけコーヒーを飲みに来たことがあるが、呑みに来たのは初めて。驚くべきことに、ここにはローカルビール(つまりサンミゲールビール)が置いてない。仕方がないので、アサヒ・スーパードライを注文。 めちゃ、旨っ! ここでは、歯科医さん達は一番高いワインやステーキを注文。 美味しい美味しい料理をご馳走していただきました。 日本では歯科医院でしか接することがない歯科医や歯科衛生士さんと交流が持てるのは本当に貴重な体験でした。また、日本での仕事と両立をして、こうやっボランティア活動も行う方々を見て刺激を受けました。 KADVOの皆さん、本当にありがとうございました。 日本に帰国しても、関わっていけたらなと思います。 |