肩書きとブログ
2005/08/11
昨日のエントリ「お得なDVD」を読んだ2名の方から個人的にコメントをいただいた。
1名はセブ在住の方から、もう1名は日本の協力隊OVの方から。 前者からは忠告とアドバイス、後者からはお叱りの言葉であった。 海賊版DVDを購入していることをブログで公にしているだけではなく、推奨しているのではないか。誰が見ても明らかな違法行為であり即刻エントリを削除すべき、という内容であった。 我々は、「青年海外協力隊」という肩書きを持っており任国へ公務として赴任している。 「青年海外協力隊」は、JICAが実施するODA(政府開発援助)の一事業あり、日本国政府・外務省の管轄下にある。 そのような身分であるからこそ、叩かれることがあることは重々承知である。 協力隊の揚げ足を取ろうと思えば容易く取ることができるのもよく分かっている。 しかし、ココに関しては一個人のブログであり、例え不特定多数の人が読んでいようが、自分のその時の考えやその日の出来事を素直に書いていきたいと思っている。全世界に(インターネット上で)発信・公開するという意味では、事を端折ったり、言葉や表現を選ぶこともあるが...。もちろん、書いた内容については自身で責任を持つべきものだと考えている。 その上で、異論・反論があるならば、真摯に受け止めていこうと思う。 今回の場合、正直言うと、海賊版に対する罪の意識がかなり薄れていた(というより、ほとんどなかった)。長い間、フィリピンで生活していて、自分の中の意識が変わってしまったのは事実だ。街には海賊版DVD・VCDが氾濫し、個人だけでなく企業や政府機関までもが海賊版Windowsや海賊版ソフトウェアを使用している。特に政府機関である自分の配属先は、国のお手本とならなければいけない機関なはずなのに、海賊版OS利用率100%という状況だ。赴任当初は疑問を持ち掛けていたが、お金が絡む問題だけに、どうしようもなかった。 日本なら訴訟沙汰になることが、フィリピンでは黙認されている。 そんな中、全く罪の意識を持たず海賊版を購入したことは反省すべき点だと思う。 (これからは、買う時にせめて自分に「ごめんなさい」をしようか) 最後に、今回アドバイスとお叱りをいただいた2人には感謝の意を述べたいと思います。 昨日のエントリの文末に、追記という形で言葉を足しておきました(削除はしません)。 |
お得なDVD
2005/08/10
赴任16ヶ月目を迎えた。
残り8ヶ月、これで任期3分の2が経過したことになる。 赴任1年目の日から、そう時は経ってないが気がする。ここに来て、時間の経過がとても早く感じるなぁ。 さて、今日は英語の授業の帰りに、ふと路上に並べられているDVDを見てみることにした。最近、立ち止まってDVDやVCDを物色する回数が増えてきている。習慣になるつつあるかも。 ここらにあるのは、100%が海賊版。 料金がとても安い。さらに、現在上映中の映画までもが普通に売られている。VCD(Video CD)なら、映画館で見るよりも安いP50かそれ以下で手に入る。職場の同僚は、子供達を映画館に連れて行くと人数分の入場料がかかるから、VCDを購入して大人数で上映会を行うそうだ。とても経済的。 VCDは、何度か購入したことがあるのだが、かなりの確率で見られないことがある。再生できなかったり、途中からエラーで表示しなくなったり...(買う際にチェックをしてもらっているのだが)。商品としてはいただけないことこの上ない。でも、海賊版だから文句は言えないし、泣き寝入りするしかない。 そして、今日見つけたDVDは『Asian Classic Collection 6 in 1』という6本の映画が1つのDVDに収まっているお得モノ。 このうち4本が日本映画で「あずみ」・「あずみ2」・「座頭市」・「隠し剣 鬼の爪」が収録されている。 上戸彩や松たか子が映像で見られる! このDVD、少しだけ値切ってP80で購入。何か掘り出し物を見つけた気分で帰宅した。 この“6 in 1”シリーズ、最近増えてきているみたいだ。また近いうちに物色しに行こうと思う。 追記:あくまでも個人的な意見であって、海賊版を推奨しているわけではありません。 また、DVDやVCDに関わらず、海賊版(コピー商品)を日本に持ち込むのは違法ということをお忘れなく。 |
聴講者として参加
2005/08/09
昨日・今日の2日間、配属先で『Internet Business and Marketing』の研修を実施した。
これは、6月に行った『Introduction to the Internet and Open Source Software』の次のステップとなる研修で、対象は同じく現在進めているプロジェクトのパートナーであるSEMs(Small and Medium Enterprises)のスタッフである。 講師として、US Peace Corp.を招くことにした。 うちの配属先にはマーケティングに精通している人がいないため、話し合いの結果、ピース・コーのJustinがその道のスペシャリストを隣の島から呼び寄せた。アメリカで20年間マーケティング業務に携わっていたという彼女の講義に、今回は聴講者として参加させてもらった。 インターネットを用いたビジネス展開やマーケティング手法、今や日本で当たり前のことではあるが、フィリピンでは未だに根付いていない。この抵抗感を払拭し、いかに効率的なビジネスを展開していくかが今回のテーマだった。 もちろん対象となるのはインターネットにもマーケティングに対しても初心者となる面々なので、講義にグループ演習・ディスカッション・プレゼンテーションを交えた、参加者主体の飽きさせない研修。 研修の進め方、そして研修の内容にも、勉強させられることが多い2日間でした。 |
カビラオ島2
2005/08/07
「カビラオ島1」の続き。
カビラオ島(Cabilao Island)旅行、2日目。 朝7時に起床。 今日も曇っているが、海は荒れていない。 ホテルの目の前のビーチに出て、そこからビーチ沿いに歩いてみる。 少し歩くとダイブショップがあり、既にアメリカン人ダイバーがスタンバイしている。朝早いのに元気だこと。約1時間くらい散歩をする。朝の散歩なんて普段することがないから、気持良い。 朝食後、カビラオ島をまわることにした。 と言っても、歩いて回れる程の大きさではない。 ホテルでモーターバイクとマウンテンバイク(自転車)の貸し出しをしている。マウンテンバイクの方は無料らしいので、こちらを借りることにした。こんな島でサイクリングしてみたかったんだよね。 無料レンタルのマウンテンバイク このマウンテンバイクがとても小さい。 おそらく、18インチか20インチではなかろうか。 あまりスピードが出ないばかりでなく、ペダルの位置が低いため漕いでいると爪先が地面についてしまう。その上、ほとんどが凸凹の道だから、慣れるまで何度も転倒しそうになった。 ひたすらこんな道を走る 途中、教会と小さな漁港に出た 曇ってはいても、汗だくになる。 約2時間サイクリングを続け、ホテルに戻った。 見知らぬ島、ジャングルのような森、素朴な家並みの中を走るのは本当に楽しい。何人かの島民に「何しているんだコイツは」という視線で見られたが、何人かとは挨拶と簡単な会話も交わせた。 マウンテンバイクを返却し、次は水着に着替えて泳ぎに出る。 ホテルから5分ほど歩いたところに白い砂浜が広がっており、ここで泳ぐことにする。 海水浴をした場所は誰も居なかった 魚はあまりいない。 また、近深(「遠浅」の反対の意)ですぐに足が着かなくなってしまう。それでも水の透明度は抜群で、泳いだり、砂と戯れたり、反町の「FOREVER」を歌ったり、のんびりした時間を過ごす。 地元の子達が水浴びにやって来た 子供達の後ろにダイバー達が乗ったボートが到着 このビーチでもっとのんびりしたかった 帰りの船があるので、1時半にチェックアウトする。 タリサイ(Talisay)まではハバルハバルで昨日と同じP50。そこからボホール島のマックポック(Macpoc)までボートで渡るのだが、このボートは定員の7人が集まらないと出発しない。到着したときは他に客もおらず、とりあえず少し待ってみることにした。15分待っても誰も来ないので、ボートをチャーターしたらいくらかかるか聞くと、P90と言う。良心的な値段だったので、一人で貸し切ることにした。 カビラオ島を去る マックポックからはジプニーに乗る予定だったのだが、ここでもジプニーが満員にならないと出発しない。あまり時間の余裕もないので、途中のロオン(Loon)までハバルハバルで行き、そこのジプニー・ターミナルからタグビラランに行くことにした。ハバルハバルは交渉の末P40、ジプニーはP20でタグビラランに到着。 様々な交通手段に揺られた。 タグビラランで時間を潰し、夕方5時半の高速船でボホールを発つ。 そう、この時偶然にもセブから帰ってきたボホールのA隊員とN隊員に会う。 船では爆睡。 8時過ぎには帰宅した。 久々に活動的な週末でした。 でも、やっぱりこの類の旅行は移動が大変と改めて実感...。 |
カビラオ島1
2005/08/06
この土日とカビラオ島(Cabilao Island)に行って来た。
ほぼ思い付きで、1泊2泊の小旅行。 カビラオ島とはボホール島の西に位置する島で、ダイビングスポットとしては有名。 こぢんまりとしたリゾートホテルが3つあるものの、ダイビングの他にはこれと言って何もない島。ダイビングをするつもりはなく、ただカビラオ島でのんびりしようと、この土日を使って行ってみることにした。 朝5時過ぎに起床。 昨晩用意しておいた水着・ゴーグル・文庫本・地図だけを詰めた小さなリュックを背負って家を出た。まだ薄暗いうちに港に到着。 まずは、ボホール島に上陸しなければならない。 カビラオ島は、ボホール島からボートで15分程の位置にある。 初めてWEESAM EXPRESSを利用する。 高速船、エコノミークラスでP250。所要時間2時間弱。 朝一番の便のためかエコノミークラスはがらがらに空いている。 念のために酔い止め薬を飲んでおいて良かった。海が荒れていて、けっこう揺れている。船は上下運動を繰り返し、たまに凄い音を発する。薬のおかげで酔いはしなかったが、揺れと音のために眠ることができなかった...。 8時半にタグビララン(Tagbilaran)に到着。 そして、ジプニー乗り場へ。 マーケットの中にあるジプニー・ターミナルで、ジプニーが満員になるのを待つ。自分が乗った時はまだ3人目だったので、45分近くも待たされる羽目になった。タグビラランから北上を始める。このジプニー、市内を抜けるまでに何回も止まり、もう満員なのに、これでもかと思うほど人を詰め込む。そして、市内と抜けると田舎道をとんでもないスピードで飛ばし始める。 1時間半かかってマックポック(Macpoc)に到着。料金はP30。 マックポックからはバンカーボートに乗り換え。 7人乗りのボートで、カビラオ島のタリサイ(Talisay)に向かう。料金はP15。 この小さなバンカボートが大揺れ。 本当に大丈夫かと思うくらい怖かった。大きな波が押し寄せるたびに、ボートが揺れる。何度か大波にのまれそうになり、乗客全員が発狂する場面も・・・。水しぶきも当然すごく、かなり濡れてしまった。 そして、15分後に何とか無事にカビラオ島に上陸成功。 カビラオ島からボホール島を見る カビラオ島の玄関口となっているタリサイからホテルまではハバルハバル。 ここでの移動はハバルハバルと呼ばれるバイクタクシー(二人乗り)しかない。 ジャングルのような光景がずっと続く 宿泊先のホテルまで約15分。 兄ちゃんの料金は言い値のP50。高いかなと思ったが、文句を言わずに支払った。 宿泊先は、『La Estrella Beach and Dive Resort』。 とても清潔感のあるリゾートで、中庭にはハンモックがあり、昼寝をしている宿泊客がいる。ビーチも目の前で海の向こうにはセブ島が見える。今日はドイツ人老夫婦が1組、ドイツ人家族が1組、アメリカ人ダイバー団体が11名と言う。さすがに、こういったのんびりしたリゾートは欧米人が多い。日本人や韓国人を見掛けない地というだけでもラッキー。 中庭の様子 ・ バンガローの外観 早速、安い部屋はないか聞いてみる。 一番安いのはバンガロータイプで、一部屋P690(エアコンなし・水シャワー)。この部屋にしてこの料金は高いと思い、交渉を試みたが、ダメだった。まぁ、ホテル自体の雰囲気はいいし、部屋も悪くはないので、ココに決めることにした。 宿泊するバンガローの中には蚊帳がある 中庭を抜けるとビーチが広がる ホテルに到着するまで家を出てから6時間の長旅。 今日は海が荒れているため、泳ぐのは危険だと言う。 仕方がないので、ハンモックに揺られながら本を読んでいたら、いつの間にか寝てしまったようだ。だらだらしているうちに夕方5時半になる。まだ、日が暮れないうちにホテルの周りを散策し、ホテル内のレストランで夕食を食べることにする。けっこういい値段するのだが、他に食べる場所の選択肢がないのが難点。 でも、食事は美味しいし、ビールも旨い。 夜は早くに就寝。 明日に備えることにした。 続く・・・ |